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JR博多駅にあった喫茶店「藤館」

閉業した喫茶店の話

1年ほど前まで(今:2023夏)、JR博多駅構内には「藤館」という喫茶店があった。改札裏のマイングへ続く、ファミリーマートやKFC、お土産屋さん、角打ち居酒屋が並ぶ通りの角だった。今はどうやら寿司屋になっている。


この喫茶店は営業時間が長めで8時から21時半まで。早めに博多に着いた日に朝ごはんを食べたり電車が来るまでの時間をつぶしたりと重宝した。

小さい椅子と机、狭いカウンターが並んでいて意外と席数が多かった。少し暗めの、暖色系の明かりのついた店内に入って、高めのレジカウンターでメニュー表を見て、せかされるような気がしながら注文する。レジでゆで卵も売っていた。コーヒーは頼むと会計後すぐにレジカウンターから出てきて、カップを持って座る席を探した。

駅構内とはいえ喫茶店らしく年配のお客さんも多かった。何しろ1960年からある福岡で3番目に古い喫茶店だったらしい。このことは閉店の張り紙を見かけてから知った。閉店の気配がない頃、普通に通っていた時は特に興味を持たなかったのに、それを聞くと自分がこの店と福岡の歴史に取り込まれたような感覚がして妙に印象に残った。

 

値段の記録が残っている限りで今まで頼んだメニューは

  • プレーンドッグ...280円
  • ブレンドコーヒー...340円
  • 博多の喫茶店のクリームソーダ...550円
  • アイスコーヒー(ソフトクリームトッピング)…520円

など。「博多の喫茶店のクリームソーダ」はアイスの盛り方がワイルドで、映えなんて気にしてない佇まいだった。

この記事を作っている現在、なっつのアイコンはプレーンドッグとブレンドコーヒーのイラストにしてみている。

 

コーヒーの味はお手頃な価格なりで特別好きというわけではなかったけれど、今でもこの店があった場所を通ると思い出す。今は博多駅に行った時には、元藤館の隣の隣にある「CAFE OSPITALE 」に入っている。こっちのカフェはお手頃なだけでなく味もしっかり美味しい。

それでも藤館の印象は褪せることなく、閉店から1年が経った。